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LOST MEMORIES CⅢⅩⅦ

「ジュリア!」
それに応えたのは、がたいがいい短髪の青年。
「レイ!」
たぶん、彼の名前なのだろう。それを呼び、ジュリアは降り立った。
「あの優秀バカは今来れない。どうした?
その嬢ちゃんたちは?」
パプリエールとエルーナを一瞥して尋ねる。
「この子はチャールズのとこの。こっちはジュリアの。」
目を丸くしたかと思えば、さっと青ざめる。チャールズやジュリアがふたりを見たときと同じ反応をする。
「今はレイに用があるから大丈夫。」
ジュリアは言う。
「入り口が塞がれた。作ってほしい。」
「正しい呼び掛けだったぜ。」
レイと呼ばれた彼は得意気に頷く。
すると、一際大きな音に続いて、かなりの圧の風が起こる。レイとジュリアの会話に気を緩めてしまっていたパプリエールが飛ばされかけた。
小さく細い腕を、レイに掴まえられる。
「ちゃんとジュリアに掴まってろよ?何かあったらチャールズが悲しむぜ。」
引き戻され、ぐしゃっと髪を掻き回され、眩しいくらいの笑顔は、この場には大層不似合いなはずなのに、パプリエールはこの笑顔に励まされた。

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  • みーちゃん》
    はい、新キャラです。ちょいちょい名前は出てきてたりとかはしていたけども、新キャラです。
    名前出てきた人たちは今後もちろん出てくるって布石なので☆
    今までに出てこなかったキャラだよね。だそうだそうってずっと思ってたの。チャールズの前の台詞覚えてる?ふふ、素敵な友だちのひとりよー。