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風の吹く日は

風が強い日はどこか遠くを想ってる。
動く城の魔法とか、青い空のその向こう側とか。
出会いの意味さえ、僕らにはきっとないけれど。
音楽は耳元でまた僕の心を微弱に揺らしてる。

例え僕がいなくなっても
世界は知らんぷりで回るだけだけど。
君がいなくなったら
世界どころか夜も開けないだろう。


歩いて行けばきっと君に会えるかも。
だから僕は靴紐を結んで
風の吹く日は、あぁ風の強い日には
あの秋の日思い出して、少し寂しくなってる。


外の香りが好きな僕は窓を開けて、
君の暮らす街のことや、今日の飯のことなんか考える。
雲ひとつない。風が押し流していった。
ただの絵の具みたいで、いつもより空っぽに見える。

誰でもかけるラブ・ソング
わざわざ歌うまでもないけれど、
風に押し潰されて。
世界のどこかの君に届くように。


歩いて行けばもしかしたらもしかするかも。
だから僕は水溜まり潰して。
風の吹く日は、あぁ風の強い日には
あの秋の日みたいな夕暮れ、少し待ってる。



歩いて行けばきっと君に会えるかも。
だから僕は靴紐を結んで
風の吹く日は、あぁ風の強い日には
あの秋の日思い出して、

歩いて行けばもしかしたらもしかするかも。
だから僕は水溜まり潰して。
風の吹く日は、あぁ風の強い日には
あの秋の日みたいな夕暮れ、帰り道照らしてる。

いつもより甘美な空。君を思い出してる。

風の吹く日は

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