だめ。危ない。
不意にパプリエールは思う。
さっきよりも、爆発音が近い。
行っては、駄目。
「レイ!上!」
先に声を出したのはジュリア。レイは上へ跳び跳ねた。「上を見ろ」ではない。「上へ逃げろ」という指示である。
そしてそこへ、大きな大きな大理石の塊が直撃。どうやら神殿の一部。中央方向からのプレゼントである。
「くっそ、あのババアっ……!」
「みんなは何してるの!?」
毒づくレイは、その石の上へ見事着地。ジュリアは中央を見る。
再び狐の鳴き声がする。
ジュリアは叫んだ。
「レイ、その石で入り口つくって!」
「は!?」
上へ顔を向けるレイは、頓狂な声をあげた。
PS》
間違えました、CⅢⅩⅨです。
そして、お久しぶりです。お盆の忙しさにかまけてこちらに顔を出せずにおりました…。本当に予定が目白押しだったのです…。
次で夢編(でしたっけ…?もはやどんな名前つけたかも定かではない…)おしまいです。
もうちょっと、お付き合いくださいね。