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Flower's Dress Code

狂い始めた時計の針を少しだけ戻して「また明日」っておやすみ。
古いギターの膨らんだ音にしかわからないことがある。歌えないことがある。


今までの僕にしかわからない僕のこと。
君にしかわからない君のこと。
時に寂しすぎて、揺さぶられ崩れてしまいそうな日も「また明日」の呪文をかけよう。


花が散るのはまた咲くため。
出会えなかったことを悩む必要は無い。
君に出会えたこと、それはまた誰かに
出会えなかったことの証だけど、
少なくとも僕は幸せで
ささやかハッピーエンドの予感もしてるし
さよならはもうちょっと後でもいいでしょ?
今はまだ手と手繋いで
少しずつでもステップ踏んでいこう。



少し温くなったお天道様と背中押す風がどこか心地良いけど。
黒い呪術の効果は覿面。どこか息苦しくって、いつもより脚が出ない。


誰もいない涼しい道。いつか見た恐ろしさに、囚われてしまって泣いてしまっても。
手を差し出す前にドレスコードはいいかい?簡単なことさ、スミレに似た笑顔みせて。


花が枯れるのはまた咲くため。
足跡よりももっと大切なものを遺してる。
散った花弁の元に種が埋まってる。
運命の針はどちらかに振れないけど、
薄まる夜闇に目を細めても
「ねぇこっちだよ」って僕が手を引くから
少し怖くても、この手の温度だけは嘘にならないから。旅路を行こう。


言えなかった「さよなら」も「ハロー」も「謝謝」も「アディオス」もここにある。喉の奥そこにある。
間に合うなら、間に合うだけ伝えたくて走り出した。
足元で花が綻んでる。


花が散るのはまた咲くため。
出会えなかったことを悩む必要は無い。
君に出会えたこと、それはまた誰かに
出会えなかったことの証だけど、
少なくとも僕は幸せで
ささやかハッピーエンドの予感もしてるし
さよならはもうちょっと後でもいいでしょ?
今はまだ手と手繋いで
少しずつでもステップ踏んでいこう。

ほら指切りは
あの日出会ったロックンロール
さもわかったようなロックンロール
わからない人にはわかんなくっていい。
だって君だけの魔法だからね。

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