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LOST MEMORIES CⅣⅩⅣ

窓から零れる光が反射し、キラキラとしているその白い髪を、瑛瑠は自分の指でなぞった。
優しいその刺激に、チャールズは反応する。
「お嬢、さま……?」
「あ……起こしてごめんね、チャールズ。」
ぱっと引っ込めようとするその手首を、逃がすまいとチャールズに捕まれた。
「大丈夫ですか!?」
寝起きだというのに、こちらが驚いてしまうほど見開かれた碧い眼。ただでさえ白い肌はさらに白く、まさに顔面蒼白であった。
自分の部屋にいることに状況の把握は遅れているものの、瑛瑠としては軽く卒倒しただけである。それが、どれ程重いかの個人的認識は置いておいて。
「大丈夫だよ。焦りすぎ。」
ふふ,と笑ってみせると、チャールズは脱力したように項垂れる。
「2日も目を覚まさなかった人が、何をおっしゃっているんですか……!」

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