「ヴァンパイアの彼にはお礼を。彼のおかげで、私も多少は安心してお嬢さまを送り出せます。」
指輪のことだろう。まだ薬指にはめているそれを見る。
「これ、返さなくてもいいのかな。」
チャールズを見やると、
「返す必要は、今はまだありませんよ。」
と言われる。
また、含みのある言い方。では、いつ返すというのだ。
「有り難く借りていましょう。」
質問の余地なしな間合いには口をつぐむしかない。
「でも、さすがに指は目立つよね。どうしよう。」
そう瑛瑠が言うと、チャールズはやっと立ち上がり、徐に瑛瑠の部屋を後にする。
一人残され、少し重く感じる自分の体をベッドから持ち上げようとすると、チャールズが戻ってきた。
「リングネックレスにしましょう。」
チャールズが持ってきたのは、チャームのつけられていないネックレス。
「それは?」
「ただのネックレスですよ。」
誰かの随身具とか、そういった魔力物の類いではないらしい。
指輪を外す。エタニティリングだ。それも、ハーフエタニティ。改めて綺麗だと思いながらチャールズに手渡す。そして彼もまた、その輝きに劣ることなく流れるようにチェーンを通すその姿は様になっていて。
そつのない動きを黙って見ていると、後ろを向いてください,という指示が聞こえる。
ベッドからやっと降り、チャールズの前に背中を向けて立つ。すると、今しがた通したばかりのそのネックレスを、瑛瑠に着けた。
ハーフエタニティ…くぅう、こう云う無駄なディテールが…!(知らなかったから調べてきた)
やっぱり指先の動きや物腰が美しいチャー坊。なにもんだこいつ←
シェアさん》
へっへっへ…要らないと言われればそれまでな超絶自己満足描写ですが、わざわざ調べてくれてありがとうございます(笑)
そっち方面の英才教育を徹底的に叩き込まれたフェミニストではないでしょうか。彼の正体もまた謎…。
ハーフエタニティ...ふむふむ。またひとつ勉強になったなwてかなんでそんな洒落たもんもってんだ?
お久しぶりです。新学期も始まってあまりの多忙さに撃沈しておりました。
落ち着いたらまた僕もなにかあげたいですね
(o^-')b !
めめんとさん》
ほら、成人した証ですから。特別なリングでないと。ね?笑
フルエタニティと迷ったんですが、やめました。