もしかしたら夏が始まる前からかもしれませんが、僕は「自分の存在意義」というものについて悩むようになりました。
結論から言うと、あまり感じられません。
僕は将来小説家になりたくて小説を書いていますが、最近は本当に上手く書けていません。僕と同じような小説を書く人は世の中に沢山いるでしょうし、僕より上手く、早く書ける人も沢山います。その中で僕が小説を書く意味はあるのか……と。
そんなことを考えていると、もう何も分からなくなってしまいます。他にやりたいこともできることもなくて、でも拙作しか書けない僕が小説家を目指したところで大成できるとも思えないんです。
僕がこの世に存在する意味は何なのか。そもそもそんなものが僕にあるのか。最近はずっとそんなことを考えて、胸が苦しくなっています。
少し思うことがありましたので、レスさせていただきます。
というのも、私自身、ほんの手慰み程度ではありますが、物書きをしています。
では、結論から。
あなたが物語を書き続ける限り、あなたはそこに存在する。そして、あなたはその物語を紡ぐためにここに存在する。
もし、これで得るものがあったと判断するのでしたら、ここから先に書くことは蛇足に過ぎませんので、読まなくても結構です。
さて、説明をば。あなたの物語はあなただけのもののはずです。全く同じものはこの世には存在しません。つまり、今まで書いたものこそがあなたの生きた証であり、これから書くもの、書きたいものが存在するということはあなたに生きる意義があるということです。上手い人がいる?速筆の人がいる?
果たしてそれがあなたにとってどれほどのものですか?参考にすることはあっても、劣等感を感じることがありますか?
いいですか。創作は自分一人のもの。そこに他者が入り込む余地はありません。創作行為そのものに優劣はないのです。そこをしっかり考えてみてください。
追記:あくまで、これは自分で楽しむ場合の話。職業作家、即ちビジネスとして物語を紡ぐのなら、話は別です。もし、趣味ならば「自分の書きたいものを書く」でいいのです。しかしビジネス、即ちプロは違います。
「売れるものを書く」が正解です。
つまり、読者がお金を出してでも買いたいと思えるものを書く。それがプロです。
それこそ、「ネタがなくとも文章を書ける」状態がプロです。アマチュアは「自分優先」、プロは「読者優先」。ここには明確な差があります。
よく考えてください。職業作家になるということはこういうことなのです。脅かすわけではないですが、自分の書きたいものオンリーでやっていける程、甘くはないと思いますよ。