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青天の霹靂と予定調和

小学生が図工の時間にベタ塗りしたような入道雲
何処へいっても付き纏う紫外線から
クーラーの効いた水族館へ君と逃避行
鞄に先を越された君は
塞がった私の左手に右手をぶつけてくる
不器用なのが可愛くて
イジワルな私は「なあに?」なんて

美術部が長い間精力を尽くして描いたような赫く燃えた夕陽
熱い空気でいっぱいになった観覧車
空に一番近づいたとき押し付けられた唇
交わる視線と絡み合う吐息
君は私の言葉に幸せって言ってくれる

ありがちな展開はいつだって晴天に雷を鳴らすのだ

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