破りとったカレンダーを紙飛行機にしたら
夏が飛んでいった
南十字星にでも会いに行ったかな?
片道切符の旅は続く
優しい嘘にくるまれたまま
眠っていられれば幸せだけど
久々にかけた目覚まし時計
魔法の時間はもう終わり
砂浜で眺めた入道雲
満たされた金魚鉢
君の瞳が水面のように
花火を映して潤んでいた
光と陰を追いかけて
遊び疲れていつかは眠るよ
ひどく美しい夢のような
最初で最後の夏だった
紙飛行機で夏を飛ばしてしまうなんて…なんて素敵なんでしょう。破りとった、なんて表現も好きです。
夏が詰め込まれた、夏の終わりに相応しい詩だなと思いました。
ありがとうございます。最近めっきり涼しくなってタイムリーなタグでした。