秋の7時前
日が沈んで、
西の空が薄い光を持っている頃
もう数分で空の全てが闇にのまれる頃
色のない気持ち
夜になりそう
夜に飲まれそう
夜に飲まれて、透けてしまいそう
ふと腕を見たら あ、透けてないって
当たり前のことを思って
ゆらゆら
秋の空気 夜の空気
今の私にうまく馴染んだ
目を瞑ったまま、とけて
とうめいな夜空の片隅になりたい
わからないくらいが丁度いい、とうずらちゃんは云うけれど(確かにその通りだけど)、これはちょっとだけわかる気がします。
目を開ければ、とけても浮かんでもいないんだけど、瞼のなかの世界ではなんだってできると信じています。