君が好きだった ふわふわと舞うあの空の雲 空にハート型の雲が浮かんだって 私の恋は叶わないのだ そんなこと分かりきっていたはずなのに 雲が浮かばなくなっていく感覚に 身を委ねる それは空に触ることと同義だったのだ ただ、ひとこと 好きだ って伝えたかった 誰にも聞こえることのない 高くなってしまった秋の空 響くのは一人の少女の悲痛な涙 雨にもなり切れない あまりにも残酷な 夏の終わり