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潤った瞳

理想と程遠い人間になるのが嫌で
嘘を吐きまくって
それなりに綺麗な形を保ってきた

普通な人間になるんだ、という
自分中心の外側で
君の気持ちを考え、決めていた
この時点で未来は決まっていた

下向く姿は見てほしいの証
でももうしないと約束するね
許してほしいなんて思ってないけど
せっかくの友達だから


何度も確かめたはずなのに
普段の君からはそう感じ取れないから
やっぱり僕が決めていた
そのせいで僕も君も僕は大事にしなかった

今まで誰にも見せなかった君が
こぼれ落ちた何かを隠しながら
陽が届かない方へ走って行ったのに
どうして僕は一言言えなかったんだ

君なりに考えてくれて
出した答えが君の「ごめんね」
何で君がそんなこと言うの?
僕も「ごめんね」


スマホ越しじゃ、このくらいまで
明日目と目が会ったら、次は僕からいこう

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