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LOST MEMORIES CⅥⅩⅦ

「瑛瑠って呼びたい!」
これまた雰囲気に合わない内容で。
「あと!私のこと伊藤さんて呼ぶのやめようよー、超他人行儀じゃん!
ね、歌名って呼んで。」
にこにことする歌名に、NOなんて言えない。それに、その持ちかけは瑛瑠にとって非常に魅力的なものだった。
瑛瑠は、できるだけ歌名の眩しい笑顔に近付けるように、にっこり微笑んで見せる。
「改めて。よろしくね、歌名。」
今度黙るのは歌名の方で。
「は、破壊力っ……!」
この子はいちいち反応が面白い子のようだ。

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