1人で歩く帰り道
さっきまで君がいた帰り道
1人で食べるおにぎり
さっきコンビニで買ってきた
もう最後のひとつだった
明太子のおにぎり
手で作った器では多くのものを持つことができないらしい。
未来の約束も思い出も愚痴も過去の失敗も愚痴も、あの子に言われた悪口も。
全部全部すり抜けてどこかへ落ちていく
欲張ってきたつもりは
ないのだけれどなぁ。
いつしか「どうせ」と諦めていた。
どうせなにも掴めない
どうせなにもかも手から離れていく
そんな僕だけれど話したくないものが
できたんだ。
君との約束
君との思い出
君との時間
君とのすべて
全部全部離したくないんだ。
欲張ってみてもいいかな?
きっと涙が出るのは
空気が乾燥してきたからだよ。