あいつには、私より可愛くてきがきいてまわりをみれるような子と恋をしてほしいし、そうであってほしい。そうなのかもしれないけど。そのような話は知らないし知りたくもない。
実際問題、今日もまとまりのない私の話を聞いてたもんだし。帰り際に駄々こねて困らせたけど。
ほんとは言うつもりではなかった。高校のときの話もしてしまった。なかなか重いものを背負わせてしまった。「いいのかな、サークルに行かなくても」と言ってしまった。あいつはいつだって、「いーんじゃない?」と肯定するだけ。
「利用してない?お前の優しさを」と言ったら「それはそれでいろんな話を聞けておもしろい」という変なやつ。
あいつは幸せになってほしい。それは私ではない。いつでも話は聞くと言ったあいつは私以外の子と幸せになってほしい。酔ってたけど、それはほんとうなんだ。本気でそう思う。
こいつの優しさを無下にはしてはいけない。