不気味なほどすがすがしいこんな朝に きみが死ぬことについて考えていた もう秋だね、もう冬だね、 あたらしい季節にいのちがめぐって きみはまたひとつ、重力を 羽に変えようとする そういうところがとても嫌いです ぼくがぼくでいなくちゃならない 理由をさがす理由が見当たらない 迷子は詩人になりたがって 大切なひとを大切にする方法がわからない 空想のなかで百回きみが死んでも 世界の終わりにながす涙はきっと きみのかたちをしている