雲を食べたら、花一匁。 べえっと出した赤い舌は、夕陽のした。 溶け始めたかき氷、いちごシロップの所為。 失って怖いもの等、ひとつも知らなかった。 溶けるもの等、ひとつも無かった。 おんおん泣けばもう一度手に入ると思っていた。 夕焼けに追われて帰った日は何時ぞや。 雲が鳴ったら、風神の負け。