俺が髪型をツーブロックにしてズボンを履いて学校に来た時の、クラスの奴らの反応はこんな感じ。
①ザワつく
②遠巻きに見る
③無視する
④心配される
⑤めっちゃいじる
まあ、だいたい予想どうり。②と③が多いかな。あんま普段話さない奴はだいたい②と③。ハルさんとかみたいに普段そこそこ話す奴は④が多いね。⑤はりんこさんだね。あいつは今日に限らず普段からめっちゃいじってくるし、まあ普通っちゃ普通。
先生方は①とか②とかかな。担任の先生なんかは何事かと心配してくれたけど。
けど、やっぱりというかなんというか、あいつだけは全然違う。①〜⑤番のどれにも当てはまらない。強いて言うなら、⑥番とか⑦番とかって感じか。
俺の気持ちを汲み取って、なおかつ俺の新しい門出を祝福してくれた。
勇気を褒めたたえてくれた。
正直、嬉しい。
けど、
俺は、あいつから影響を受けるだけなんてもういやなんだ。
逆に、あいつに影響を与えてやるぐらいの存在でいたいんだ。
これは、あいつにはなれなくても、あいつのような存在に近づきたいという、
俺の決意表明だ。