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ネオン街

鞄に財布突っ込んで
紙はササっと整えて

お気に入りのパーカー羽織って
履きなれた靴をひっかけて

急かされるように家を出た
夜遅く、どこへ行くともなく

イヤホンつけて俯けば
影に目をやる百鬼夜行

眼にはネオンの光が走り
傘もないのに雨が降り出す

いや壮観だね、とつぶやいて
雨を気にせず上向いて

ネオン街と、雨と夜。

聳え立つ遊興の城。目の前に。

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