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LOST MEMORIES ⅡCⅧ

「覚えてないのか、とはどういうことですか。」
先のお姉さんの台詞が垣間見えたためか、英人は少し顔をしかめた。
「“高圧的な態度はタブー”。」
瑛瑠も同じ表情を浮かべる。
「“最後まで話す気がないなら、思わせ振りな発言はNG”。」
切り返し、そんなやりとりをして、少し笑う。
「これ、僕たちには難しいんじゃないか?」
「そうかもしれません。」
瑛瑠は紅茶を口にし、ほっと息をついた。
「さっきの、言うつもりのなかった、出てしまった言葉なのでしょう。
聞かなかったことにしましょうか?」
でないと、しつこく聞いてしまいそうだから。
英人は首を横に振る。自嘲じみた笑みを浮かべていた。
「いや、自分の言葉には責任を持つ。」
お姉さんの影響は大きい。
「それは、実際にあったことだ。」
瑛瑠の心臓が跳ねた。

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  • だろうな(苦笑)もしそうじゃないならあれはなんだったんだよ
    二人のやり取りが好きだね...。この二人のペアが一番好きだな

    アイデア固まってきた。来週か再来週辺りから書き始めようかな
    最近小説が乱立してる気がするのは俺だけか?

  • めめんとさん》
    もしそうじゃないなら、完全に瑛瑠ちゃんの夢ってことになりますよね(笑)
    えー、嬉しい。良いよね、かいていても楽しいもの、このふたり。ふたりって良い。チャールズと絡ませても望くんと絡ませても、歌名ちゃんと絡ませても違う振る舞いを見せる瑛瑠ちゃんはかいていて飽きない。

    ですよねー…私が原因かしら…ポエム掲示板っていう名前なだけに、ほんの少しの罪悪感。
    私は私のペースでやっていこうと思います。

  • みーちゃん》
    お姉さん、大事よ…(大事の判断基準はお任せします)。