くちびるのはしっこがきれたまま
いつまでもいつまでも治らない
夏を追いかけていたはずなのに
きづけば落ち葉を踏み鳴らすブーツ
ありきたりな愛のことばをあつめて
どこかでひろった音符をならべた
変わったね、ときみはいった
すこしさみしそうに笑っていた
うつくしくすきとおる夕焼けは
どこかせつなくて こころがふるえた
そんなうたをうたいたかった
うたっていたはずだったんだ
くちびるのはしっこがきれたまま
大声でさけんだら血があふれた
痛くてこわくて 口をつぐんだ
嫌われないように 目立たないように