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LOST MEMORIES ⅡCⅩ

コーヒーを口にした英人は元の表情。真剣ともいえるし、無表情ともいえる。
「君だから守らなければと思ったのに、当の本人には忘れられていたとはな。」
……拗ねている?
数々の、取りようによってはお節介にも当てはまる行動が、瑛瑠の脳内をフラッシュバックする。
望をワーウルフだと知り、瑛瑠を知っていたからこそ、はじめに忠告してくれた。あれは、瑛瑠が英人を知っていること前提での語りだったのだろうか。だから、自己紹介もなしのあんな物言いだったと。
よく知りもしない瑛瑠に、なぜ随身具なんていう大切なものを貸してくれたのだろうかと思ってはいたが、英人は知っていたのだ。瑛瑠がパプリエールで、10年来の守る存在だと。
「それをふまえての、“覚えてないのか”。」
そんな昔のことを。
そもそも自分たちは平行線だったのだ。持っている記憶が違う。分かり合えるはずがなかった。

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  • 読みたいなあ、そのお話。メッセージ性なんか(「なんか」なんて言っちゃダメ)そんなに重要じゃないよ。書きたいことを書きたいように綴るのがここなんやから。ま、無理強いはしないけどさ。

    なんかここまでさらっと来てるようだけど、なんか寂しいな。ずっとねじれの位置ですれ違ってばっかだったんだ、いい二人になってほしいな(個人的願望)

    ヤジウマくん≫ファイトファイト!!(他人事)できる応援ならするよ(o^-')b !肩肘張らないでね

  • めめんとさん》
    お、怒られた…笑
    まあ、勝手にポリシーにしているだけなので、どんな気持ちでかいているのかは人それぞれなんでしょうけれど、私の文章には少なからず誰かしらへのメッセージがあると思ってほしいなあ。
    最後、物凄く微妙な気持ちになっても良いのなら載せてしまおうかしら(笑)

    そうなんです、実は初めから始まってもいなかったんですよね。
    めめんとさんはここの二人が好きなのね、良いこと聞いたわ。