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LOST MEMORIES ⅡCⅩⅢ

新しい道が色々と見えてきた。それがチャールズと瑛瑠の関係に当てはまるかは別として、選択肢が増えたことで拓けた気になる。
チャールズに話した、イニシエーションについての考察――何らかのプロジェクトなのではないか――を英人に話してみた。
瑛瑠が話終えたあと、英人は口を開きかけたのだが、
「そういえば、英人さんは成人してらっしゃるんですよね?」
今までの話とは何の脈絡もない振り方に、口をつぐんで目を少し見開いた。
「そうだが。」
「それでもなお、イニシエーションと言われてこちらへ送られたのですか?」
「ああ。」
事も無げに言うその様子に、瑛瑠はどう返したものかと閉口する。
「何かこう……なかったんでしょうか。不安や疑問など。」
当初、チャールズを質問攻めにした記憶がよみがえる。それは今も変わっていないかもしれないけれど、英人が素直に従ったのだろうか。
「僕は聡いから。」
そう言ってコーヒーを飲む。面白そうに言う裏にはからかいが見てとれて、瑛瑠は少しむっとする。
「さすが、大人は違いますね。」
嫌みに対して苦笑いを返される。
「僕は、10年前の記憶が多少残っていたんだ。何かあるなとは思っていたし、文献も漁った。それをふまえて、従ったんだ。」

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  • どこに返そうか迷ったんやけど、やっぱりここに返す。
    まずはレスありがとう。スパンとか全く気にせんでええよw俺ら毎回レス(という名目でのおしゃべり)してるし。
    まさかそんな誉め言葉をもらえるとは思っても見んかった。いや、あれは反則級やでwほんまに嬉しかった。昨日はなんの日かな(笑)朝起きて久しぶりにレス来たなーと思ったら予想以上に長くて(良い意味やで)ちょっとびっくりした。
    LOST MEMORIESは、俺がこの掲示板に書き込みを始めた頃に見つけて。バックナンバー遡りながら読んでた。なんか新聞の連載小説を読んでるみたいで、すごい面白かった。
    ロスメモには俺が欲しかったもんが全部つまってて。こんな綺麗な文章とか会話とか、表現技巧なんて使えへんし、正直羨ましかった。ほんの少しだけ悔しかった。でもそんなんを上回るぐらい、ロスメモは魅力的やった。今となっては恥ずかしい話やけどもw受けた影響は尋常じゃないです。
    詩を書くことはやめません。俺が生きてることの副産物みたいなものやから(何言うてんねんw)受け止めてくれる人がここにはいっぱいいるから、まだあげ続ける。またレスくれたらうれしいです。
    最終回までなんとか見届けたい。頑張ってください(最後の最後で語彙力のなさ)

    長文失敬

  • めめんとさん》
    わああ…こちらこそどうもありがとう。まさか、そんなに喜んでもらえるとは。自分の言葉で誰かが喜んでくれると、やっぱり嬉しいものですね。
    そしてそして、思ってもみなかった感想に、とても胸を弾ませております。そんなことを思ってくれていたとは…。そんな風に話してもらえること、この上ない喜びです。どうしよう、私の喜び様を全然うまく伝えられない。
    バックナンバー遡るのってすごい手間なんだよね笑 本当にありがとう。
    ふふ、じゃあ気にせずにレスはしていこうかな。
    めめんとさんはいつもレスをくれるもんね、とても励みです(笑)
    最後まで読んでくれると嬉しいな。