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This is the way.[prologue]2



ーークリペウス要塞ーー

「陛下ッ、陛下ー!」
「どうしたガイオ卿、騒々しいぞ」
「陛下ッ、お告げの結果が出たのです!これをッ」
「ほう、お告げと言うと、アランビルだな」
「そうです、彼が三週間前から瞑想して...」
「ああわかったわかった。その話はあなたからさんざん聞いた。早く渡せ」
「あ、はい!こちらです、陛下。まだ封は開けておりません」
「当たり前だ、卿。私が見るより先にあなたが見ていたら、あなたはしばらくの間日を見ることはなかった」
「ささ、早くお読みになってください!」
「わかった、そう急くな。今開けるから」
「.........」
「.........」
「...............」
「...............」
「陛下、一体何が...」
「ええいうるさいッ!気が散って読めんだろうが!!!」
「も、申し訳ございませんッ!」
「いちいち叫ばずともよい!はあ......。どうしてこうも我が城の者はせっかちなのだ......」
「王よ、早く...」
「今読んでるッッッ!」



「...............」
「...もう急かさんのか」
「...叱られますから」
「学んだようだな」
「もちろんです」
「それでこそ我が僕だ」
「ありがたき幸せ」
「それに比べて奴らと来たらどんなにわ」
「陛下、わざと焦らしておられますか?」
「いや、すまない。今読み終わった」
「(溜め息)」
「...今溜め息をついたか?」
「いいえとんでもない」
「......なら良い。それにしても長い予言文だった」
「なんと、書かれていたのですか」
「......良くない知らせだ」
「.........!」

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