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This is the way.[prologue]3

「......良くない知らせだ」
「.........!」
「今すぐに対処せねば。守衛長!!!」
「   何でしょう、閣下!」
「城の警備を警戒体制その三に置け。夜間はそれの一・五倍だ」
「承りました、閣下!」
「陛下、その三と言えば、最大級の警戒ではありませんか。一体何が......」
「その名を聞けばあなたもわかろう。」
「.........?」
「......"ゼノ"が、現れた」
「.........!」
「ゼノの予言は知っておるな」
「もちろんです。子供の頃に叩き込まれますから。」

 必ずや人は彼を知る
 盾の城の夜も更ければ
 奇妙な声(ゼノ)は高らかに笑う
 朝は来るのだと高らかに笑う

「しかし、伝説だと思っていました。実在するとは...」
「予言はいつだって伝説のように語られる。ゼノはその最たる例だ。しかし、私もまだ先のことだと思っていた」
「アランビルの予言がその実不真だとは...」
「あなたはアランビルの予言が外れたことを知っているのか?」
「.........」
「彼女がする予言は占星術などのまやかしではない、神託そのものだ。これを無下になどできるものか」
「...では......?」
「あなたの配下に間諜がいただろう、エルムとアベデだったか」
「はい、陛下」
「彼らをトルフレアにやれ。ゼノを探すのだ、今すぐに!」
「わかりました、陛下。すぐにやりましょう。」




「ゼノ、か。百三十年ぶりに、それも一人ではない、か。これは面白いことになりそうだ」

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