美月視点
昔のことを思い出しながら、ゆっくりと、遠回りをして私達の部署の部屋へ行った。そして扉を開けると結月姉がギター弾いていた、それと歌っていた。私が泣いていた時、私が好きな[Alexandros]先生の Adventure を弾いてくれた。そして結月姉が今弾いているのもAdventure だ。そして、私が部屋にいることに気付いて
「元気なさそうだったけど大丈夫?」
と聞いてくれた。「大丈夫ですよ」と言うと、なら良くないな、と結月姉は言う。どうしてですか?と聞くと、結月姉はこう言った。
「美月が大丈夫って言う時は、大丈夫じゃないから」と言った。そして私は、「よくわかってますね、私の事を。」と言った。そのあとに、結月姉はこう言った。「いつだって僕と時雨ちゃんが、いや、いつだって僕たちは君を連れてくから!」
その言葉を聞いてハッとした。
「それ、Adventure の歌詞ですよね?」そう聞いたら、大正解!と言って笑顔を見せてくれた。
私はこの人の笑顔が大好きらしい。
#1Adventure 終わり
#2大人は信じてくれない へ【続く】