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LOST MEMORIES~ハロウィン編(中)~

「それなら、クリスピン王は歌名ですね。占いはどちらでした?ナッツクラックとアップルボビング。」
クリスピン王とはハロウィンの主賓。そして、パーティーでは占いをする。胡桃を使ったナッツクラックか、林檎を使ったアップルボビング。ゲームはスリッパ捜しと決まっている。そのあとにソウリングだ。ソウルケーキをくれない人には罰を与える、子どものお菓子集めの元になったもの。
歌名は少し考えて言う。
「ずっとナッツクラックだったから、今年はアップルボビングやってみたい。」
瑛瑠は、お互い名前を刻むのが大変だねと笑ってみせる。
「旗とジャック・オ・ランタン、塩入れとアクアマニールはありますか?」
これらは、テーブルに置くもの達。
「ジャック・オ・ランタンはこれから。他はあるよ。」
「カボチャで作りますか?」
瑛瑠の問いに、不思議そうに頷く歌名。にこっと笑いかける。
「どうせなら、カブにしましょう。」

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  • カボチャが使われたのは近代以降
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