0

LOST MEMORIES ⅡCⅢⅩⅠ

「ちなみに望さん。どんなことを聞いているんですか?」
今でなくとも、いずれ聞く話ではあるのだろうけれど聞かずにはいられなかった。
先週、瑛瑠の開いていたページを見て心得顔だった光景が甦る。何かしらの関係があると踏んだ。
望はふっと微笑む。
「この地域のこと。」
考えることは皆同じようだ。瑛瑠は、図書室の地域文化の角に自分がいたことを思い起こす。違うのは、その手段。
「焦らすなあ。何か掴んだんだ。」
楽しそうに言う歌名に、望は困ったように笑う。
「あんまりハードル上げないでよ。被りネタでないことを保証はできないから。
歌名だって何か探っているくせに。」

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。