結月視点
僕には兄がいた。運動、勉強が得意な絵に描いたような健康優良児だ。幼い頃にそんな兄と比べられていれば誰だって嫌になる。それなのに親、親戚は一緒になって比べていた。そんな仕打ちに6年間耐えていたが、耐えられずにとあるビルから飛び降りようとしていたところを今の家族ー時雨ちゃんに拾われたのを思い出した。そしてまた一つ思い出した。この曲の最後の歌詞に共感したことを。そして僕はこうつぶやいた。
「時代の片隅で僕は殺されてるんだ」
#2 大人は信じてくれない【終わり】
#3 インビジブル に【続く】