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LOST MEMORIES ⅡCⅢⅩⅣ

それもそうである。情報が少ない以上、動くことのできる範囲には限界がある。
チャールズも、いずれわかりますなんて言っていたっけ。
しかし。
「何が言いたい?」
英人が3人分の声を代弁する。
「焦る必要はないんじゃないかってこと。」
「……つまり?」
歌名は、英人を見つめ、続いて瑛瑠と望をも見つめてくる。そして、再び信じられないものを見るような目をする。
きょとん顔の3人に話が通じないことを悟った歌名は咳払いをした。
「つまり、高校生活in人間界をエンジョイしようってこと!」
具体的に、どういうことだろうか。
口を開きかけた瑛瑠の口元で、人差し指をふる。
「具体的にどういうこととか聞かないの。」
読心術使いだろうか。
歌名はいつもの笑顔に戻り、にっこりして見せる。
何か、想いを孕んだ眼。

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