いつもとは違って
昏くて音のない部屋
どこか冷めている部屋
君と別れたのは数時間前のはずで。
そのときから動いていないから
明るいオレンジ色の照明が付いていて
机の上には飲みかけのぶどうジュースと
食べかけの料理があったはずで。
でもそれは全部なくて。
なにもなくて。
突然現れたように手元に現れたスマホの存在に気づいて電源を入れたら
見たこともない日付
見たこともない時間
…思い出した。
僕は死んだんだった。