「ねえ、ライネンさん」
「どうした坊主」
夕食中。ライネンが腕によりをかけて作ったのは真っ赤な鶏肉の料理だった。辛いのはあまり得意ではないアーネストはひぃひぃ言いながら食べていた。
「王都から手紙が来たんだけど」
「へえ、お前ケンティライムに知り合いでもいたのか」
「いや、そうじゃないんだけど」
「で、誰から来たんだ」
「ルーガル・トルフレア二世」
「ふーん」
「知り合いですか」
「知り合いも何も.........って、なぁにぃい???!!!」
ライネンはひどく体を仰け反らせ、目を見開いた。
「おまっ......ルーガルって......おまっ...」
「『おまっ』ってなんですか、ひらパー兄さんですか」
「ひら...何だって?」
「すいません忘れてください」
作者の地元愛が出てしまった。失敬。
「とっ、とにかくだ。お前なんで国王陛下から手紙貰ってんだよ」