君の手は真っ白で 見るからに冷たそうで 指先は氷の様に 透明に溶けていってしまいそうで 僕はふと手を伸ばす 大事に大事に 壊さないように 君の手に触れようとしたその刹那 張りつめた何かが弾けるように 僕の手に走った静電気 その痛みに顔をしかめる僕 君は素っ気なく視線をずらし 僕に綺麗な横顔を見せた 憂いに湿った 艶やかな唇に そっと愛を。