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寒い日は

教室を出た途端、空気が変わる。
ぼやけた輪郭のぬくもりが一瞬のうちに
肌を刺すようなぴりっとした寒さに変わる。
一人でいたら凍えてしまいそう。
だから君とくっついて歩く。
ぎゅーって抱きしめあう。
冷えた制服が互いの温度で少しずつあたたまっていく。
昼休みになったら外へ出て、ひなたぼっこでもしようか。
そうしてくだらないことばかり話して笑い合おう。
君といるとなんだか落ち着くんだ。
とても居心地がいい。
あったかい布団のなかにいるみたいに。
だから、肌を刺すくらいに寒い日は
君とくっついていよう。

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