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ココアに溺れる

冬はココアに溺れる

冷める前にと舌を火傷しそうになり
飲み干したら飲み干したで
底に少しだけ溶け残ったココアが名残惜しくて
ついもういっぱい温かいココアを注いでしまう

カカオの香りが部屋いっぱいに広がって
甘い香に酔ってしまったのか
カップを手にしながらうとうとするのも
冬のささやかな楽しみである

特に雪にはよく映えるから
深々と降り積もる姿を
温かいカップを片手に眺めるのは
なんとも言えない風情がある

甘さで口が麻痺するのなら
柑橘の蜜柑を隣に添えるのも良い

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