雨のとあるアパートの1室で 「雨は嫌いだ。外に出れないから」 なんてつぶやいたら 「雨は嫌いになれないな。 雨音とか水たまりを弾く音が好きなの」 そう返ってきた。 殺風景な部屋に置かれた、まるいテーブルに まっしろなコーヒーカップを2つ。 まっくろなコーヒーを注いで安らぐ雨の休日。 君が嫌いになれない理由が 少しだけ分かった気がした。