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LOST MEMORIES ⅡCⅣⅩⅣ

チャールズは微笑う。
「欲しがりさんですね。」
音にならなかった欲しいものを、どうやら彼は言外から汲み取ったようで。心を読まれているようでどうにも慣れないけれど。
もう一度、ローズヒップティーを口にする。
「うん、おいしい。」
蜂蜜が酸味を和らげてくれるおかげで感じるおいしいなのか、気持ちが浮上したおかげで感じるおいしいなのか。
「よく考えてみれば、私が傷つく必要はないんだよね。」
他人は他人で、自分は自分なのだから。むしろ、今までそうして片付けてきたのに、今回形容できない気持ちになったのは、やはり英人だからなのだろう。
「騎士とでも思っていたんでしょうね。一国の王子なのに、失礼なことを思っていたのね、きっと。」
一番近くで守ってくれていたから。今も、昔も。
距離が近いということによるエゴだった、瑛瑠はそこへ着地した。
そんなとんちんかんな台詞に、チャールズは不覚にも英人を憐れんだ。

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  • やっぱパプちゃんのこの感じ好きだな。周りがどんどんずっこけていく感じが好き。何につけてもこれだから(笑)

    レスありがとうございます。僕の詩は他のポエム掲示板の詩に影響を受けていることが多いんです。他の詩を見て、ふと思い付いて書いてみたり、そんなことが一番多いんです。だからこの掲示板は、僕のアイデアの種がたくさん落ちている採石場みたいなもんです。
    あ、タイトルを空欄にするのは、スペースを幾つか入れるとできますよ(スマートフォンの場合)

  • めめんとさん》
    理想として、いい感じにくっついてもらいたくないので、こうなっちゃうんですよね(笑)
    これぞパプちゃんですから笑

    柔軟性高いのね…羨ましい。笑
    空白タイトルについても丁寧にありがとうございます。知らなかった…1,2個のスペースじゃきっとだめなのね。もし何か降ってきたら、やってみたいと思います。