ぱっくりと開いた傷口 君は真っ黒な血を流しながら 僕に笑う 伽藍堂な瞳から 真っ赤な涙を流して それは吐き気を催すほど 気持ち悪くて それでも僕は 目を離せなかった 嘘 嘘 嘘 君のすべてが嘘だったとしても 僕は君を殺せなかった 君を消せなかった 君を憎めなかった 僕はそれを自分に突き刺して 僕も真っ黒な血を流して 一緒に笑おうか。