アイネ・マウア山脈は古い言葉で『テ・トルフィ』と言うらしい。『3層の山』という意味だそうだが、その名の通り、この山脈は3列に山々が列なっている。ソルコム側の山々を、『テ・エスト』、ケンティライム側の山々を、『テ・ウィゼ』、真ん中は『テ・ランデ』と言うらしい。その語源までは、流石のアーネストも知らない。ちなみに、『トルフレア』と言う国名は、この『トルフィ』から来たと言う説があるが、定かではないらしい。
そして、残念なことにこの山脈の登山道は、テ・エストのソルコム側、テ・ウィゼのケンティライム側にしかない。つまり、この旅は、道なき道を進むことになる。
「で、ホントにこっちであってるのか、シェキナ?」
真っ白な雪道の真ん中で、怪訝そうにアーネストは言った。
「大丈夫よ、アーネスト。この道を通ったのもそんなに前のことじゃないわ」
「それならどうして僕らはあの山脈に背を向けているんだい」
シェキナが振り返ると、なるほど、荘厳な山々がそびえ立っているのが見える。それも遥か後方に。
「うーん、おっかしいな......」
「きっと雪が積もってるから道が解りにくいんだ、あっちの方向へ向かってみないか?」
「...そうね、アーネストがそう言うなら」
なんとも頼りない二人である。先が思いやられそうだな...。
国の語源まで(定かでないところも含めて)作り込まれてる世界観がすごいです。
ピーターパンさんのロスメモとはまた違った感じで楽しませてもらってます。
フラクターさん≫レスありがとうです。
そうです。ロスメモとは全然違います。何より魔法が出てこない(はず)ですしね。
そうなんです。この説は定かじゃないのです。そこら辺も何卒御注目。
アーネストって英語で正直で信頼できる人を意味してるんですね!
知らなかった~
流石フラクターさんの言う通り世界観がしっかり出来てるだけありますね!!!
(少し上から過ぎました。すんません)
ヤジウマくん≫よく気づいた、てか調べたんだな(笑)けっこういろんなところに隠してるよ、そういうの。今後もいろんな言葉が出てくるから気にしてみてね