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LOST MEMORIES~恋の定義編~

「望は瑛瑠のことが好き。」
目の前で書類整理をする同士の言葉に、思わず手が止まる。
「……うん、好きだよ。」
「それは、恋なの?」
そう言う歌名の目は、興味や好奇心というよりもずっと、純粋な質問の色をしていた。
ここで冗談を言おうものなら、しばらく口をきいてくれないだろうことは目に見えていた。
「たぶん、はじめは。」
だから、真面目に答える。これが、今出せる1番近い答え。
思った通り、歌名は怪訝そうにこちらを見る。
「今も好きなんだよね?」
「もちろん。」
わからないと顔で訴えている彼女に、微笑いかける。
「控えめに笑うところが可愛いし、何かしているときに手伝いを申し出てくれる優しさとか、周りをよく見ているところとか、意外と隙があって心配になるのも愛しいと思うよ。
――はじめは、それにどきどきしていたし、独占したいと思った。」

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  • PS》
    恋って、自分本意だと思うんです。
    相手を好きな自分がいて、どきどきするし独り占めしたいとも思う。主語は自分。
    それぞれ反対に表すのなら、愛は相手本意でしょうか。
    自分の好きな相手がいて、相手を困らせないよう考えるし相手の幸せを願う。受け身といえど、主語は相手。
    さらに大きな違いとして、個人的にキーワードは「信頼」だと思っております。それも、かなり強いもの。
    愛は簡単に作り得るものではないと思います。恋と愛をない交ぜにしている表現が多いような気はしますね。