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LOST MEMORIES ⅡCⅣⅩⅦ

「……そんなことはありません。」
「ある。」
「ありません。」
「僕が何かしたか?」
「してません。」
「……送ってく。」
「結構です。」
英人が困ったように歌名を見るから、やれやれとでも言いたげに口を開くことになる。
「英人くん、OTかましている自覚は?」
英人は顔をしかめる。
「何が言いたい?」
「じゃあ、他に送るべき人はいない?」
さらに顔をしかめる英人。
見事に会話から外れた瑛瑠が、見物だななどと思っていることを知る由はない。
「そんな態度をとった覚えはないし、ふたりのことだから送ろうとも思う。」
瑛瑠はじとっとした目で英人を見つめる。
「そういうところですよ……」
すると歌名は何かを悟ったらしい。いきなり笑い出して。
「私たちは結構重症みたいだ。瑛瑠、送ってもらいなよ。コンビニスイーツはまたあとでね。」
そう言ったかと思えば、手を振り、瑛瑠を置いていってしまった。
さて、何かを知った風な潤滑油を失ったふたりに会話は成立するのでしょうか。

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  • やっぱカナちゃんが一番人間らしいとつくづく思うよ(人間じゃないなんて言わない)
    そしてOTがわからない

    ありがとうございます。最近よく詩の方にレスくれるのですごくうれしいです。確かにどっかで義務化してるのかもしれない...。でも、楽しいこと、自分がしたいことをするのって義務だと思う(関係あるようで全然関係ない話)
    This is the way.書いてる自分が一番展開読めてないって言う

  • めめんとさん》
    歌名ちゃんがいないと、みんな年齢詐称疑惑出てきちゃうんで、重要な役回りなんです(笑)

    あー…やっぱり?笑 私が高校生のときにはOTは普通に使われていたし、載っける際高校生男子に通じるか聞いてみたところ、使うとの回答だったので省略しちゃったのですが…。今日か明日(か来週)、文章内にちゃんとOTについて触れるシーンがあるので、どんな意味か予想してみてください笑

    いえいえ、喜んでもらえているのなら嬉しい。
    めめんとさんの詩が好きなんです。笑
    なるほど、一理ありますね。でも、私の中の楽しみは、焦燥や苛立ちから解放されるためのものなので、義務とはあまり繋げたくないかな。
    展開について悩むことはありますよ。焦らずいきましょう。