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LOST MEMORIES ⅡCⅤⅩⅡ

目の前にミルクティーが置かれる。
「ありがとうございます……。」
テーブルを挟み、向かいの椅子に座った英人は、しかめっ面で深いため息を落とす。
「連れてきたのは僕だが、もう少し危機感を持つべきだな。
僕だって男だ。」
赤くなった目の瑛瑠は、萎れてはいるけれど、言葉のキャッチボールをする気はあるようで。
「さすがに中にまでお邪魔する気はありませんでした。
……でも、ジュリアさんに呼ばれたら断れません。」
瑛瑠の向かい、英人の隣に座るこのジュリアさんというのが、英人の付き人であり、今回のことの発端。
「改めて紹介するが、彼女が僕の付き人のジュリア。
そして、昨日僕を買い物に付き合わせた張本人。」
つまり、昨日英人と一緒にいた女の子。
そもそも、彼に1番近い女性を想像するべきであったのだが、勘違いの1番の要因は、女の子と形容したくなるような彼女の容姿。彼女は背が低く、学生と言われても通るほどのベビーフェイスだったのだ。
「これで、言っている意味がわかったか?
彼女と瑛瑠では大切の度合いははかれないし、送ることで勘違いするような相手でもない。」
つまり、瑛瑠は盛大な勘違いをしていたということ。

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  • 薄々、と言うか大分そんな気はしてたよ(おおいたじゃないです)相変わらずだね...。まあ誤解が解けたようで何より(。-∀-)

  • 良かったぁ〜
    勘違い!
    書きました、ポエム!!
    私には、幼馴染の男の子が二人いるんですけど
    五年生のときから全然話さなくなった…ってことを書きました。
    たまにその時のこと思い出して泣いてます。

  • 私の幼馴染もイケメンです。一人は。
    彼らがいなくても、楽しくやってる自分もいるからすごい複雑で…
    小学生を見かけたらすごい寂しくなる。
    何を間違えてこうなったのかって思う。
    毎日、外で遊ぶだけの関係だったから、まあこんなもんなのかなとも思ったり…
    うん。特別感は今だにありますね。
    いいとこも悪いとこも知ってるつもりだから。

  • めめんとさん》
    なんて言うか、どうしようもないふたりだよねえ…英人くんも言い方って感じだし、瑛瑠ちゃんは冷静になれという感じだし。
    まあ、英人くんが彼女持ちの状態で瑛瑠ちゃんの薬指に指輪は事案でしたからね。好感度を下げずに済みました(笑)


    りんちゃん》
    みなさん、瑛瑠ちゃんと英人くんのやりとりを好いて下さっているので、亀裂が入らなくてよかったと私も安心しております(笑)

    先週のうちにレスはしてしまったのだけれど、私にも幼なじみの男子がいまして。
    私も一度離れたんです(たぶん私が一方的に離れたからそこは反省^^;)。離れた理由も、一緒にいるとからかわれるとか、友だちとして釣り合わないんじゃないかなんていう馬鹿な理由なんだよ。相手は全く悪くないの、離れる側の心持ち。
    寂しいかもしれないけど、りんちゃんは悪くない。お互い大人にならなきゃいけないんだよね。
    だから、もしまた話すようになったら、その関係性は大切にしていくべきだと思うな。
    大人になったら、また色々変わるかもしれないしね。悲観しすぎないことよ。新しい関係にも目を向けてね。
    長文失礼しました(*^^*)

  • みーちゃん》
    これ、気付けなかったの瑛瑠ちゃんだけ説(笑)
    盲目だ…瑛瑠ちゃん、英人くんのこと好きすぎる(作者の戯言です。恋愛要素皆無)。
    まあ、歌名ちゃんも歌名ちゃんだったからね。今後の友人関係に乞うご期待(笑)