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リバーシ

 
恋の盤上。
一個づつ、丁寧に。
積み重ねる貴方への想い。

貴方のことを知ってから
白く色づく私の心。
でも、自分じゃ届かないもどかしさで
黒く返されていく。

一進一退のせめぎ合い。
丁寧に一つずつ。丁寧に積み重ねて。
貴方のことで、心がいっぱいになってゆく。
依然、黒が優勢のままだけれど。
一つ、また一つと大きくなる。

無限に重ねた白と黒。
何もないまま過ぎてゆく日々。
最近は、どれだけ白を置いても、黒に塗りつぶされてしまって。
不安が心を支配する。

そして。
抑えきれない想いはそろそろ限界を迎え。
最終局面。
マスはもう一つ。
はちきれそうな真っ黒な心に
突き刺さったあなたの笑顔が
私の、逆転の一手。
 

白にリバース。
盤は、
真っ白な少女の想いは、
そのまま純情な告白の言葉へと。
 

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  •  ご参加ありがとうございます。
     リバーシの盤上を、恋する心に見立てた詩ですね。……脳みそ交換しませんか?発想が素敵です…。
     「恋はゲーム」であると、よく言います。その理由は人によって様々だと思いますが、この詩は積もる恋心を「白」、もどかしさや不安を「黒」に仮託した盤上遊戯になっています。それは恋をした相手との駆け引きではなく、自分との、不安との勝負なのです。
     道具もルールも非常に単純なリバーシですが、しかしそれ故に奥が深いのです。最良の一手を打ち続けられる完璧な人であれば、確かにこのゲームは確実に勝つことができます。しかし、この世界にそんな人、そうそういるもんじゃない。人は完全なものに憧れる程度には、不完全なのですから。ましてこれは「恋のリバーシ」。自分の持ち駒の数も、盤面の状況だって分からないのです。盤上が膠着してしまえば自分を見失って不安になるし、いくら白を置いていってもあっという間に返されてしまう事も、ままあるのです。
     でも、そういう時こそ、逆転の鍵となる一手が隠されているものです。それはささやかだから、気が滅入っていれば気づくことはできない。でも、ずっと一途に思い続けた人なら、見つかるのです。そのきっかけは、「君の笑顔」のような、大抵は傍から見て小さなものだったりします。そうして得た勝利は、その告白の言葉は、それ故に「黒」の消えた、真っ白で、「純粋に好きという気持ち」が詰まったものになるに、違いありません。
     ……長文失礼いたしました///