かの王は言った
歪んだ秩序は、ガイアの怒りと共に終焉により終わりを告げる と
全ての身投げた王はその生涯を盃に
どこかの子は言った
神などいない、あるのはこの現実だけだ と
光持つ無垢なる目は生無き荒野へ
ご参加ありがとうございます。
「ガイア」:ギリシア神話に登場する女神である。地母神であり、大地の象徴と言われる。
at wikiです。……神話には疎いもので。
神の存在、非存在は、こと人間においては非常に大きな問題です(日本だとあまりそう感じないかもしれませんね)。不完全な人間は、果たして神の似姿なのか。はたまたそんなものは存在せず、人間は進化した猿なのか。これはおそらく、いつまでも答えの出ない、悪魔のような問いでしょう。
神を信じる「かの王」は、歪んだ秩序は神の怒りとともに消滅するのだと言います。未来への希望を持つ王はその身を、一切を神に委ね、身を投げます。対して、無神論者の「どこかの子」は、目に見えるものこそが全てなのだと言いました。幼い少年はそれ故か、自らの考えに絶対的な自信を持ちつつ世界へ踏み出そうとします。しかしそこは「生無き荒野」。少年がそこで生きていける保証は、ありません。
神を信じ、全てを委ねた王と、神を信じずに自分の力で現実に対抗しようとしたこども。辛い現実に対峙した両者の行動に、結末は存在しません。さながら、結論の出ない神の存在の是非のようです。
……解釈が間違っている気しかしません。すいません。