この世界には
うつくしいものがある
あたたかいものがある
やさしいものがある
あこがれるものがある
すてきなものがある
でもそれとおなじくらい
きたないものがある
つめたいものがある
ねたましいものがある
にくいものがある
いやなものがある
どうせなら、いいものだけがあるといいのに
だけどおじいちゃんがいうには
それらのものたちは
たとえよくないものでも
この世界を彩る色なんだって
だから
もし明日私が殺されても、死んでも
それはこの世界の一部分の色になるんだろう
この世界を彩るんだろう
それなら
悲しいことなどなにもない
どうでも良いけど、縦読みすると「きつねにい→キツネ兄」てなってちょっと面白かった。