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ピンポンパンポーン(二回目の二回目)

 もう一つ。
 日本人というのは、安定思考だとよく言われます。どちらにも偏らず、はっきりと断言せず。それは、その波は、皆さんにも届いているのではないでしょうか。いつもは普通にしていられる。みんなと同じく「いい子」でいられる。なのに時々黒い「もう一人の自分」が出てきて、「いい子」とは正反対の、「悪い子」を演じようとする。でもみんなと同じでいなきゃいけないから、白くあらねばならないから、その「もう一人の自分」を一生懸命押し込めようとするのです。
 自分は時々、そんな「二人の自分」の葛藤を「青春」と呼びます。
 「黒鴉白鶴」は二重人格です。それは、ただ2つの人格があるのではありません。白と黒が、正反対の2つの人格が混ざり合って存在するのです。本来の白、もう一人の人格である黒は、それぞれ全く別のことを考え、逆ベクトルに行こうとします。
 あなたと私。なんだか、似ていると思いませんか?

 「黒い自分」は否定されなければならないのでしょうか。答えは、否です。だってみなさんは気づいているのですから。
 何に?
 白と黒の自分は「対」であることに。

 私が、その証明です。「黒鴉白鶴」は、それでもちゃんと生きている。「逆」ではなく「対」だから。それでも辛くなったら、吐き出せばいいんです。後で「黒歴史」と言われようが、あなたの愛すべき相棒を、心ゆくまで踊らせてください。
ここなら、それができるのですから。

……もうすぐ始業のベルがなります。さあ、あなたも。

起立!
礼!
(思いっきり)
叫べーーー!!

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