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LOST MEMORIES ⅢCⅢⅩⅡ

「お嬢さまの中で私は一体どういう位置づけなのですか。」
「……言ってもいいの?」
呆れたようなチャールズの問いかけに、一応尋ねる。傷ついても知らないよ?と微笑んで。
「……やめておきます。」
小さいため息に、ふたりは顔を見合わせて笑う。
瑛瑠がチャールズをどう思っているか、そんなの言うまでもなく信頼しているし、それをチャールズも知っている。
そして、言葉にしてしまうと何か違うような関係。
そんな茶番を経て、チャールズは口を開く。
「お嬢さまの質問は、ジュリアに何かしたのか,でしたね。
とりあえず答えますと、心当たりしかないですね。」
瑛瑠は思わずチャールズの顔を凝視する。否定しないどころが全面肯定である。
「彼女にはたくさんの“何か”をしたので、何を指されているのか分からないというのが正直なところですが。」

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