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Advent 12/8

すまない、また遅れてしまった… てなわけで第8話スタート↓

今年は暖冬だとかテレビのお天気キャスターは言っていたが、いつも通りおれの住む町には雪が降った。
都会の人から見たら雪は珍しいものだ。だがおれみたいな田舎の人にとってはいつものこと。むしろ親から雪かきを頼まれるから、正直そこまで好きとは思わない。
受験当日は、雪が降らないでほしい、とおれは思う。電車が動かないと困るし。
「…」
たまたま通りかかった民家の前に雪だるまがあった。クリスマス仕様らしく、頭にはサンタ帽…ではなく、太めの枝がさしてある。たぶんトナカイのつもりだろう。赤いボールが付いてるし。
(昔、こんな風にみんなで雪だるまを作ったな…)
おれはしみじみと過去の出来事を思い出していた。あの頃は、聖名(せな)も、ヨシヒサも、いたんだよな…
ヨシヒサ、神部(かんべ)夜士久。おれの親友。ついおととしまで、ウチの近所に住んでいた友達。
おととし、少し離れた所へ引っ越したけれど、学校は変わらないから、それまで通り仲良くしてたんだけどなぁ… 今はなぜか疎遠になっている。
疎遠、といえば”あいつら”もだ。あの日、出会ってすぐに連絡先交換して、メッセージのやり取りを始めたあいつら。
今年の4月あたり…だれが言い出したわけでもなく、そのやり取りは終わっていた。
この間、メッセージを送ろうとしたときに目に飛び込んだ、”彼女”の言葉が忘れられない。
「3年生になりたくないなぁ」
初めてであった時、雪が降るおれの町をうらやましがった、都会育ちの彼女。
―また、会えるだろうか。
おれは塾へと足を急いだ。

ふぅ…( ´ー`)フゥー... 次のお話も書き込むぞっ!(このあとね。)

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