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空の色は何色か?

前回の皆さんのレスを好評と受け取りまして、
続きでございます!!
では、どうぞ!!
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「梢…?」
不安になって名前を呼ぶ。泣いてるのかと思った。
「大丈夫。ちょっとね、嬉しかったんだ。君が私の名前を呼んでくれたのが。私、親が転勤族で、ずっとひとりぼっちだったから。」
今日初めて話したばっかりの僕が踏み込んでいい話じゃないと思った。僕が黙っていると、今まで僕に背を向けていた梢が振り返って、ふわっと微笑んだ。
「ありがとう。」
びゅうっと強い風が吹いて梢の長髪を揺らした。
「んー…。」
僕は大した返事もできずにいた。ただただ美しいと思った。夏の日差しがいつもよりも眩しかった。梢から目を反らしてきらきらと光る水面に
視線を泳がせていた。 

ずぶ濡れで歩く僕らをすれ違う人々は振り返った。あの後に吹いた風に煽られて飛ばされていった梢のタオルは見事に着水。それを取りに行った梢に再び手を引っ張られて、乾きかけていた僕の制服はまた、びしょびしょになってしまった。
「あー楽しかった〜!!」
そう叫んだ梢は更に続ける。
「ね〜…今度は何する?」
「え⁉いやいや。もうびしょびしょだし、そろそろ帰ろうよ…。」
「面白くなーい…。じゃあ…また遊んでね!!」
「…考えとく。」
「何それー…。…私をひとりぼっちにしないでね?君には責任があるんだよ??私をこんな気持ちにさせた、責任。うん、今日は楽しかった。
君のせいで。」
「せいでって…。おかげって言って。僕は悪いことしてない。」
「久しぶりに楽しかった。君のこと、もっと知りたくなった。君は面白いし、多分いい人だし。私をひとりぼっちにはさせないだろうな〜って思うから。」
「何、その圧力。まあ…一緒にいてあげるよ。」
そんな上から目線の言葉を吐いて、ぶんぶん手を振って歩いて行く梢を見送る。あんなふうに寂しそうな顔で言われたら放っておける訳がない。

少し変人で、素敵なクラスメート。
僕と彼女の関係はあの日から始まった。

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話し言葉が多いですね。
またまたレスお願いします!
私の過去の書き込みから遡って前作を読んだら分かりやすいかも…
原題は「青い夏」でした!

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