あんなに好きだったのに。
半年くらい会わないだけで、こんなにも簡単に薄れてしまうものなのね。
記憶は更新され続け、その波にあなたは押し流されて消えていく。
だけど。
あなたは魔法使いだから。
魔法が使えるから。
私はまたその魔法にかかって、すぐさまあなたの虜になってしまうんでしょう。
そうして逃れられないんでしょう。
でも、あなたはそれに気がつかない。
自分が魔法をかけたことに。
私があなたを好きでいることに。
私がここにいることに。
それでもいい。
それでもいいから。
もう一度、あなたに会いたい。